こんにちは。副ラン管理人です。
今回は欅のキセキなどを展開するenish (3667)の材料をまとめてみました。
2018年10月現在の状況になります。
目次
enishの株価や時価総額
2018年の今年は1,300ほどあった株価が、600中盤まで右肩下がりのenish。
去年からの「欅のキセキ」大相場が終わってからひたすら低迷が続いています。
現在は600半ばで、年最安値付近となっています。
引用元)Yahoo!ファイナンス
時価総額は6,067百万円ほど。(10/07現在)
ゲーム株は小型な部類に入ります。
enishの事業
ゲーム事業と非ゲーム事業の二つですが、ゲーム事業は以下の2つに分類されます。
なお、enishは14年期以降はずっと連続赤字続きです。
- ネイティブ
- ブラウザ
・ゲーム事業_ネイティブ
「ゲーム事業_ネイティブ」は「欅のキセキ」などのスマホアプリによる収益が柱です。
この部分は去年2017年にリリースした「欅のキセキ」が主力になっており、ほかのゲームはまだ収益の柱としては弱い部分です。
引用元)欅のキセキ公式
・ゲーム事業_ブラウザ
「ゲーム事業_ブラウザ」。こちらはブラウザゲームを提供する事業です。
「ぼくのレストラン2」「ガルショ☆」などの提供していますが、近年のブラウザゲーム市場環境により収益は低調です。
引用元)ぼくのレストラン2
・非ゲーム事業
「非ゲーム事業」は、ファッションレンタルサービス「EDIST.CLOSET」が主力です。
enishがこの事業に投資した結果が徐々に出始め、会員登録数も増え、収益も増えてきています。
もしかしたらゲーム事業よりも収益を生み出す柱になるのはこっちかもしれません。
引用元)EDIST.CLOSET
enishに関係するアプリのセールスランキング
欅のキセキ
「ゲーム事業_ネイティブ」の収益の柱。
欅坂46初の公式ゲームアプリです。
まずはGooglePlayの2018年のセールスランキング推移。
(ゲーム総合ランキング)
続いて、App Storeの推移。
ゲームアプリ宿命の右肩下がり気味ですが、ほかのアプリと比べて下げの角度は鈍い印象。
アイドルアプリということも関係しているのでしょうか。
とは言え、GooglePlayは50-150位のレンジ、App Storeは100位を基準とした推移。
いずれも緩やかに下がり気味となっています。
enishの近場の材料・乱高下
・欅坂46公式ゲームアプリ『欅のキセキ』配信開始に関するお知らせ
こちらは去年のIRニュース 「欅坂46公式ゲームアプリ『欅のキセキ』配信開始に関するお知らせ」で2017年 10 月 18 日にリリースされました。
こちらは 6 月 26 日に発表された「欅坂 46 公式ゲームアプリ『欅のキセキ』制作に関するお知らせ」で開発を公表されていたアプリのリリースです。
この発表前に、enishが欅坂のアプリ開発が噂になっており、6月から7月にかけて期待が先行し、500→3,500くらいまで上がるなどの大相場を築きました。
その後、8月から10月は2000円付近まで落ちるまで徐々に低迷していきました。
しかし、リリース後はアプリの好調で「iOSセールスランキング17位(2017年10月23日)」となるなど、3,000円まで上昇しました。
しかし、勢いや過熱感は落ち着いていき、また赤字解消できるほどの収益改善もできませんでした。
結果、その後は下げチャートで株価は低迷していきました。
enishの今後の材料
決算資料やIR資料から読み取れる材料集をまとめます。
・大型IPタイトル
2018年12月期 第1四半期決算説明資料には以下のようにパイプラインが明言されています。
大型IPタイトルとオリジナルタイトルの
両軸でバランスをとりながら進行中
enishの「欅坂」のIPが記憶に新しいように、IPタイトルはその知名度や人気度によって、大きく収益にかかわってきます。
それを大型と明言しているので多少は期待できるIPなのではないでしょうか。
また最新の2018年12月期 第2四半期決算説明資料にはリリース時期も明言されています。
現在開発中のタイトルは2019年リリース予定
もちろん、IPタイトルが何かによりますが、期待できるものが出れば、欅坂の時のように大きく株価は上がりそうです。
・EDIST.CLOSETの成長
現状では、ゲーム事業は新作次第という面が否めませんが非ゲーム事業はEDIST.CLOSETは比較的順調に成長している様子が見て取れます。
ゲーム企業が非ゲーム事業も展開するのは近年では珍しいことではありませんし、意外にも成功している企業が多いのも事実です。
例えば、エイチーム(3662)はライフスタイルサポート事業がゲーム事業の売り上げを超えました。
また、クルーズ(2138)は「SHOPLIST」に大きく方向転換したことでも話題となりました。
これらの企業に続けるのか注視していきましょう。
・増資懸念
こちらはマイナスの材料。
やはり赤字ゲームセクターには増資がつきものです。
最近では、オルトプラスやモブキャストなども増資しました。
enishも「第三者割当による行使価額修正条項付第10回新株予約権の大量行使に関するお知らせ」などからもわかる通り、資金面などにはやはり不安が残る企業です。例えば、配信していた「12オーディンズ」というゲームがありましたが、2018年10月31日(水) でサービス提供を終了するとのことです。(このようなゲーム失敗による赤字積み重なりにより、もちろん資金は減っていきます)
早めに黒字転換し、健全な財務企業になってくれればきっと株価も上がっていくことでしょう。
その他ゲーム株材料まとめ
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